インド旅行

高校の同級生の呼びかけに応じてインドツアーに行ってきました。
普段のツアーと同じく、適当に観光地をまわり、添乗員の後をついていく旅行を想像していて、行く前は実をいうとそれ程期待していませんでした。
しかし、帰ってきて、長年の人生に新たな世界感が加わった日々を反芻しています。
何がそうさせたのか、考えてみました。
1) 普段会っていない、会ってもそれ程話もしなかった旧友、同窓生と行動を共にしたこと。青春時代を想い起こし、それぞれ違う道を辿った皆々の経験、考えなどを聞けた事。医師として狭い世界しか知らなかったので新鮮だったこと。
2)海外旅行といえば欧米が主で、アジアのこんな混沌とした国の旅行は初めてだったこと。
3)ヒンドゥー教の神々、それを信奉して、ガンジスでの沐浴をし、その近くのガートでは火葬の焚き火の煙が立ち上り、天国への昇天、さらには輪廻を信じて、魂は現世を離れる、この世での身体は仮物としてガンジス河に流し去っても平気、そしてまた現世へと舞い戻ってくるという宗教観。
4)ベナレスのガンジス河のすぐ近くにお釈迦様の聖地があり、今も説法をしたという菩提樹の木があること。仏舎利が現存していて、結構大きな骨片もあったこと。そんな仏教の発祥の地なのに、インドでは8割以上がヒンドゥー教徒で仏教徒は人口の1%にも満たないこと。
5)3500万人もの人口を有するデリーへと向かう6〜8車線ものハイウェイを埋め尽くす車の洪水を見ているとそのマグマのような熱気を感じた。デリー近郊のグルガオンは今や高層ビル群が林立し、ネオンサインは煌めいてまるで欧米の大都会のよう。地価もデリーより高く、IT企業すらそこを避けてオフィスを構える現状とか。インド人ガイドに言わせるとデリーはもう人の住む所じゃないと。それなのに今日は車が止まっていなくて、徐々に動いていたから渋滞では無いとのこと。
人口調査はしばらくやってないものの、人口はすでに10数億人で中国を抜き世界1とのこと。
5)街中では、物乞いの人がいたり、物売りもすごい。スリには注意と口が酸っぱくなるほど言われる。牛は神様の次に偉いので堂々と道の真ん中を歩く。所によっては人、牛、自転車、バイク、車が混ぜこぜに道を埋め尽くしている。信号はほぼ無いか、あっても無視。よくこれで事故が起きないものだと寧ろ感心するほどだった。
6)サルナート、アグラ、ジャイプールなどでの世界遺産の数々が観られたこと。

これらの経験はほんのわずかな観光旅行ながら、インドは僕の心に何か今までに経験したことの無いインパクトを与えました。この世の中にまるで違う別世界がある。単に異文化と観るには足らない、別の地球みたいな妙な感覚に捕らわれました。では、そこに住んでみたいかと問われれば、Noと返事するでしょう。ただ、混沌とした巨大なマグマだまりのような国。10年先、20年先のインドの変わりようを見てみたいと思いました。(もうこの世には居ませんので不可能ですが。)
それほどにインパクトのある国でした。

インド人ガイドのシンさん

サルナート、ブッダ・ガヤーで覚りを得たブッダが初めて説法をした所(初転法輪の地)

ガンジス河での沐浴

タージ・マハール(世界遺産)

チャンドバオリの階段井戸、インドで最も美しいと

アンベール城へ登る象のタクシー

アンベール城の中庭、ガネーシャ門(世界遺産)

ハイライトのジャイ・マンデルには無数の象嵌・鏡細工が

ジャイプールの天文観測所、ジャンタルマンタル(世界遺産)

世界最大の日時計がある

風の宮殿

仏舎利、お釈迦様の遺骨は8分割されたと伝えられている

国立博物館、インダス文明から近代までの豊富なくレクションがある

クトブミナール(世界遺産)