種痘様水疱症とは、幼少時に日光露光部を中心に中心臍窩を伴う水疱や痂皮が付着した丘疹が多発し、瘢痕を残して治癒する疾患です。蚊のアレルギーとは一見何の関係も無いようですが、重症型ではEBウイルス関連のT/NKリンパ球増殖症…
カテゴリー: 物理・化学的皮膚障害・紫外線・熱傷・褥瘡
平成29年度日皮会研修講習会の内容です。 講師は浜松医科大学皮膚科の戸倉先生でした。 薬剤性光線過敏症・光接触皮膚炎 浜松医科大学 戸倉新樹 以前、当ブログでも「薬による光線過敏症」という題で2013年7月7日に同様…
日光皮膚炎などとあえて疾患名を書くよりも、日焼けといえばそれで事足ります。 あまりにも日常茶飯事の事柄であえてブログに書くまでもないかもしれません。 しかしながら結構皮膚科の中では重要な項目でしかも奥の深い病態を内包して…
平成29年度日本皮膚科学会研修講習会の講演をベースにまとめてみました。講師は関西医大の岡本先生でした。 日光蕁麻疹 関西医科大学 岡本 祐之 【日光蕁麻疹】 日光蕁麻疹は比較的稀れなタイプの蕁麻疹であり、日光照…
頻度はそれ程多くはありませんが遺伝性の光線過敏症(一部後天性もありますが)のなかで忘れてはならない重要な疾患です。 平成29年度の皮膚科研修講習会での中野先生のお話を中心に書いてみます。 ポルフィリン症 講師 …
DNA損傷、ゲノム不安定症候群で光線過敏を呈する疾患として、XP,CSなどと共に上げられる疾患にBloom症候群(Bloom’s syndrome: BS)があります。非常に稀な疾患で世界で数百例、本邦でも数十例ですが、…
コケイン症候群(Cockayne syndrome :CS)は紫外線に対するDNA損傷の修復システム(DNA repair)の中でヌクレチオド除去修復、特に転写共役修復(転写領域のDNA損傷の優先的な修復)に異常があり発…
【色素性乾皮症(XP)のDNA修復機構異常について】 錦織千佳子 色素性乾皮症 皮膚科の臨床 Vol57, No6, 897,2015 より 紫外線によるDNA損傷は、ピリミジン塩基が隣接する部位で起きやすく、隣り合った…
色素性乾皮症(xeroderma pigmentosum:XP)の臨床症状について *遺伝的にヌクレオチド除去修復(nucleotide excision repair:NER)の異常で発症するA~G群(XPA~XPG)…
森脇 真一 先生(大阪医科大学皮膚科)の講演内容をまとめてみました。(一部他文献参照) 色素性乾皮症(Xeroderma Pigmentosum: XP)は1870年オーストリアの皮膚科医 Kaposiらにより、色素異…