薬剤性血管炎

薬剤によって生じた血管炎を薬剤性血管炎といいます。その頻度はそれ程高くはないものの(全体の3%程度)、皮膚血管炎に占める割合は20~30%ともいわれ、見落とされがちなために実際はもっと多いとする意見もあります。それを念頭…

重症薬疹の講演

先日、浦安皮膚臨床懇話会で重症薬物アレルギーの講演がありました。講師は横浜市大の相原道子病院長でした。 挨拶で、高森先生が述べられたように、招聘をお願いしてから2年越しの講演とのことで、全国的な要職もこなされいかに忙しい…

薬疹と感染症

 すでに賞味期限切れかも知れませんが、先日の神戸での日臨皮総会の続きです。 薬疹のセッションを覗いてみました。それぞれの演題を通して、薬疹と感染症との鑑別の重要性、困難さ、はたまた細菌、ウイルスと薬疹の密接かつ微妙な関連…

SJS/TEN 発症機序

SJS/TEN型薬疹は重症薬疹の代表ともいえる疾患です。 一般的には薬疹は薬剤が外来抗原と体に認識され、免疫反応が起こることによって発症すると考えられています。薬剤及び薬剤の代謝産物が抗原となり得ますが、これら非常に小さ…