2020年度日本皮膚科学会研修講習会 ー必須(冬)ー 薬疹ー軽症から重症、ウイルスの関与までー 杏林大学医学部皮膚科 水川 良子 薬疹の総説ですが、広範囲な内容になりますし、当ブログでも過去に詳細にアップしましたので、そ…
カテゴリー: 薬疹・中毒疹
薬剤によって生じた血管炎を薬剤性血管炎といいます。その頻度はそれ程高くはないものの(全体の3%程度)、皮膚血管炎に占める割合は20~30%ともいわれ、見落とされがちなために実際はもっと多いとする意見もあります。それを念頭…
先日、浦安皮膚臨床懇話会で重症薬物アレルギーの講演がありました。講師は横浜市大の相原道子病院長でした。 挨拶で、高森先生が述べられたように、招聘をお願いしてから2年越しの講演とのことで、全国的な要職もこなされいかに忙しい…
平成29年度日皮会研修講習会の内容です。 講師は浜松医科大学皮膚科の戸倉先生でした。 薬剤性光線過敏症・光接触皮膚炎 浜松医科大学 戸倉新樹 以前、当ブログでも「薬による光線過敏症」という題で2013年7月7日に同様…
薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome: DIHS)は比較的新しく、日本人皮膚科医によって命名された重症薬疹の概念です。 以前から同様な薬疹は臨床的に知られており…
医薬品は当然医療上必要で、健康保持、病気の治療に役立っています。それは紛れもない事実ですが、残念なことに万全の注意を払って使用したとしても一定の確率で副作用が生じることは避けられません。皮膚以外にも内臓臓器を始め各科に関…
SJS/TEN型重症薬疹の治療には、副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)の全身投与、血漿交換療法、大量ヒト免疫グロブリン製剤静注療法(IVIG: intravenous immunoglobulin)、免疫抑制剤の投与など…
すでに賞味期限切れかも知れませんが、先日の神戸での日臨皮総会の続きです。 薬疹のセッションを覗いてみました。それぞれの演題を通して、薬疹と感染症との鑑別の重要性、困難さ、はたまた細菌、ウイルスと薬疹の密接かつ微妙な関連…
SJS/TEN型薬疹は重症薬疹の代表ともいえる疾患です。 一般的には薬疹は薬剤が外来抗原と体に認識され、免疫反応が起こることによって発症すると考えられています。薬剤及び薬剤の代謝産物が抗原となり得ますが、これら非常に小さ…
重症薬疹には、SJS/TEN型薬疹以外にDIHS, AGEP アナフィラキシー型の薬疹があげられますが、最も代表的で生命を脅かし、生命予後の悪いものがSJSなかんずくTEN型薬疹といえます。 【発生頻度】 頻度は薬疹の中…