痒疹については、過去にブログに書きましたが、最近大分病態、治療が変わってきました。とはいっても、長年、皮膚科の研究者達が築き上げてきたものが変わるわけではなく、その上に最近の新規薬剤、知見が加わったわけですが。 先日の…
カテゴリー: 蕁麻疹・痒疹
マイオピニオン 低アレルゲン小麦「しまね夢こむぎ」の実用化で小麦アレルギーを予防! 森田 栄伸: 臨床皮膚科 76巻12号 2022年11月 森田先生は島根大学で長年に渡り、小麦アレルギーの研究に携わり、同分野の日本の…
2020年度日本皮膚科学会研修講習会 ー必須(冬)ー 蕁麻疹の診療と研究 神戸大学皮膚科 福永 淳 1.蕁麻疹・血管性浮腫の定義と症状 蕁麻疹・・・赤みを伴って一過性、限局性の浮腫、通常30分から24時間以内に消失。 血…
我が国での魚アレルギーの頻度は第10番目ですが、成人に限ると第2番目と高くなります。 魚アレルギーにおいては、魚そのものによるアレルギーの他に、紛らわしい症状としてヒスタミン中毒とアニサキスアレルギーがあります。 &#x…
MB Dermaの特集号に「知らぬと見逃す食物アレルギー」という企画がありました。 その記事を中心に見逃しやすい食物アレルギーについて調べてみました。 🔷獣肉アレルギー・・・2000年初頭に米国でロッキー…
食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis: FDEIA)は即時型食物アレルギーの特殊型で、特定の食物摂取と運動などの二次的要因の組み合わせ…
食物アレルギーでは、年齢によって大きく変わってきますし、機序にもいくつかの特徴的なグループがあります。 すべてを網羅することはできませんが、食物アレルギーのうち、最近の話題になっているいくつかについて書いてみます。 &#…
蕁麻疹の原因として、ほとんどの人がまず食べ物を考えるようです。 「何を食べてあたったんだろう。」「何が原因か(食物)アレルギーの検査をして下さい。」 「やってもいいけどむやみやたらに食物IgEを検査してもあまり意味はあり…
前回の蕁麻疹の記事で、自分的(医師的)には十分説明できたと自己満足したかに思えましたが、その後も外来のなかなか治らない蕁麻疹患者さんへの説明でも十分にうまくできなくもどかしい思いがあります。 まず、蕁麻疹って何か、という…
数年前に蕁麻疹の記事を連続して書きました。久しぶりに最近の事情を調べてみました。ここ数年オマリズマブ(ゾレア)の登場以来、パラダイムシフトと言われるほど、現況は変わってきています。ところが雑誌をみると時代は「ポストオマリ…