「宗教に入る」でなく「宗教に出る」 仏事(法事)の大切さを知らずに人生を終える人が増えてきました。 仏事も法事も仏さま(さとり)の世界に遇う尊い縁ですが、人間に生れて人間界だけを歩む人は残念ながらたくさんいます。…
カテゴリー: 中原寺メール
[供養の本来的意味を問う] この程、ベトナムの中部に位置するダナン、フエ、ホイアン、ミーソンの世界遺産を巡ってきました。かねがね日本と同じアジアに位置する仏教国ベトナムを訪ねたいと思っていました。 特に、記憶が…
「念仏者として権力への姿勢を思う」 アメリカで二度目の大統領になったトランプ氏の言動に、今や世界中がふりまわされています。 一人の権力者によって人間社会は常に動揺が生み出されます。「権力」とは、辞書に「他人をおさ…
「ドコトテ 御手の真中ナル」 一月二十日夜のNHKテレビ「映像の世紀ーー兵士たちの負う心の傷トラウマ」は、感傷の情にたえませんでした。 日本が終戦から八十年となる今年、その時五歳であった私はいろいろと考えさせ…
[光といのち きわみなき世界へ] 先頃はじめて親族の死に出あい、一連の葬儀の進行を見ていた五歳の孫が、翌日母親と交わしたのがこんな会話でした。 孫「おじいちゃんは今どこにいるのかなぁ」 母…
[いつでも他人事で過ごす] 暖冬に油断してか、久しぶりに風邪をひいて喉をやられました。声が出ないというのは本当に困ったもので人とのコミュニケーションが通じない苛立ちを経験しました。 しかし、今年は周囲…
「自分の足で歩くことの大切さを知る」 八月末を第一回として「心を整える会」がお寺の新しい行事として始まります。 まだ朝の静けさが残る十時から本堂で読経、座禅(静座)、写経といった体験を通して日頃の疲れた心を整…
どんな時でも真ん中に人間がいてほしい 絵画 【『叫び』 エドヴァルド・ムンク】 「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」 年ごとに沸騰する厳しい暑さに辟易しています。 同時に日々報じられる国内外の動向(戦争、紛争、…
葉っぱのフレディに自分の姿を見る つい先日の朝刊のコラムにこんな記事が載っていました。 『東京都知事選で選挙ポスターが物議を醸している。品位のない掲示手法は論外だが、九州では投票を呼び掛ける選挙啓発ポスターが話題にな…
仏教者として生きていますか___自分に 去る五月二十日夜に放映されたNHKテレビ『映像の世紀』は「殺人兵器カラシニコフ銃1億丁 戦火と憎しみの世界で巨大化したモンスター」というタイトルでした。 『人類史上、最も多く…