メラノーマの手術範囲についていくつか。 【生検について】 一般的に部分生検(incisional biopsy)は禁忌とされます。腫瘍の一部を切除、検査することの問題点はいくつか指摘されています。まず第一に部分生検をする…
投稿者: otibohiroi
【センチネルリンパ節生検とリンパ節廓清】 センチネルリンパ節(sentinel lymph node (SLN))とは最初に腫瘍の転移が始まる可能性のあるリンパ節のことをいいます。 SLNを同定して、SLNへの転移を発見…
メラノーマの治療において重要なのは早期発見と早期の手術による切除であることはいうまでもありません。 手術に関する最近のコンセンサスについてまとめてみます。 【原発巣の切除マージン】 腫瘍(Tumor)の厚さによって決めら…
免疫チェックポイント阻害薬の有害事象 免疫チェックポイント阻害薬の優れた効果について書いてきましたが、残念ながら重篤な有害事象もあります。 それについて書いてみます。 この薬剤は体内の腫瘍免疫抑制反応を解除することによっ…
11月3日、文化の日に千葉県医師会医学会第17回学術大会が開催されました。今年のメインテーマは「医療の進歩と人の尊厳」でした。運営委員の末席をけがしている身でもあり、午後の公開シンポジウム、県民公開講座を聴講しました。 …
【イピリヌマブ】 抗CTLA(cytotoxic T-lymphocyte)-4抗体 (イピリムマブ: ヤーボイ)はIgG1型完全ヒト化モノクローナル抗体です。CTLA-4に結合してT細胞の活性化と増殖を促進します。 こ…
癌免疫(癌に対して免疫反応は起こるが抑制されている)の仕組みと、それに作用する免疫チェックポイント阻害薬の機序についてみてみたいと思います。 1)プライミングフェース 抗原提示細胞といわれる樹状細胞がその中心になります。…
癌の免疫療法の歴史はかなり古くからあることを前回書きました。(それは当日の講師の宇原先生のブログにも詳しく書いてあることも書きました。) しかし、動物実験などではキラーT細胞などの獲得免疫は有効でも、実際のヒトに対しては…
メラノーマに使われてきた抗がん剤の代表は1970年代からずっとDTIC(ダカルバジン)でした。しかしその効果は極めて限定的でした。 ところが、2011年にBRAF阻害剤のvemurafenibと抗CTLA-4抗体であるi…
日曜日は学会もほぼ終わりです。1階のフロアーを使って、美容皮膚科のセッションが集中的に行われるだけとなっていました。自分では美容皮膚科はやらないのですが、折角まとまって講演があるので、フィラーとボトックスのセッションを覗…