皮膚の色(3)

白斑、白皮症は先天性、後天性と多岐に亘り、皮膚科医でも専門領域の医師でもない限り、その全貌を把握するのは至難の業かと思われます。それにGWASなど遺伝子検索の飛躍的な進歩によって次々に新たな分類項目が増えていくといった状況のようです。
尋常性白斑診療ガイドラインの分類表を掲げてみました。あまりに細かく分かれていて、このようなブログに出す意味もないかもしれませんが、色が白くなったといってもこんなに多くの可能性があること、それでもやはり後天性の白斑の多くは、尋常性白斑(白ナマズ)であることをみていただければよいかと思います。
この尋常性白斑という名称すらも、敢えて”尋常性”と頭書をつける必要はなく、白斑とするという方向にあるようです。

白斑分類

白斑患者数

日本皮膚科学会尋常性白斑診療ガイドライン より

鈴木民夫 他 日皮会誌:122(7), 1725-1740, 2012