折角ニューヨークに行くのだから、ブロードウェイやブルーノートにも、と言ったら、妻はお上りさんネ、と鼻白らんだふう。普段、演歌、歌謡曲、NHKの素人のど自慢などしか聴いていないのを目にしていればそれも納得ですが。ともかく経験ということで。
MJは午後7時開演ですが、30分位は早めに来ること、とのメールの指示でしたが、6号線から、E線に乗り換えて、7番街に着いたのが6時40分過ぎ。それでもブロードウェイに出て、角を曲がれば、すぐにw52 st.のニール・サイモン劇場に着きます。スマホにダウンロードしたQRコードを見せて時間内に2階メザニン席に着きました。団員が三々五々舞台に出てきて、靴を履き替えたり、ストレッチングを始めたり、かなりフランクというか、自由というか、ウォーミングアップを始めながらいつのまにか開演していました。何というかアメリカ的。マイケル役は、幼年期、青年期、大人と3人のキャストが演じていましたが、大人のマイケルは声も、立ち姿も、ダンスも本物そっくりで(遠くではっきりと顔は見えませんでしたが)迫力がありました。歌もダンスも素晴らしかったのですが、英語がまったく聞き取れず、ストーリーの内容はさっぱり分からず。「デンジャラス・ワールド・ツアー」の様子を密着取材という設定で話が展開していく・・・とガイドブックには書いてはありましたが。本当に楽しむには英語が堪能になるか、下調べをしっかりしてこなければならないのでしょうね。
舞台がはねて外に出ると人混みで溢れかえっていました。送り迎えの電飾でギラギラの自転車の人力車みたいなのもいっぱい出ていて珍しい光景でした。
翌日はムーラン・ルージュを観に行きました。
グランドセントラル駅から5番街を抜けて42ストリートを歩いてかの有名なタイムズスクウェアにやって来ました。噂通りに人が溢れていましたが、これは東京とて同じこと。ただビルの壁面は巨大なビデオの広告で溢れかえっていました。バブルの時代ならば日本の企業広告もいっぱいだったのでしょうが、暫く眺めていても、日本企業の広告は皆無。あの頃は日本企業がロックフェラーセンター近くのビルも買い占めていたのではなかったか。時代の移り変わり、日本の衰退を実感してしまいます。
しばらく、佇んで人々の流れやネオンを見ていました。タイムズスクウェアの先の角を曲がってw45 st.に出れば程なくアル・ハーシュフェルド劇場に着きます。前日と同様に2階、メザニン席へ。係員が盛んにNo photo, no videoと叫んでいました。開演前、幕間ならいいだろうと華やかな会場、舞台を写真に撮りましたが、アップすると規定に反する、とかお咎めがあるといけないので止めにします。こちらもフレンチ・カンカンなどの踊りは素敵でしたが、パリのムーラン・ルージュに集まった芸術家達が「ムーラン・ルージュ」を救い、恋愛も成就させようと奮闘するストーリーらしいですが、さっぱり分からず。踊りだけならばパリのムーラン・ルージュかリドに行った方が、お酒や食事も出るしもっと華やかだったし、と場違いな思いを抱きました。
舞台が終わって外に出るともう夜の11時前、雨も降り出しました。しかしタイムズスクウェアは人がいっぱい、地下道を延々と歩き、Broadway local lineで宿に帰りました。真夜中の地下鉄は乗らないほうがいいと聞いていたけれども、人も多くそんなに心配でもなかったです。(あくまで、個人的な感想です。)