Nocadia spp.は好気性の放線菌で、土壌・水などの自然界に広く分布しています。ノカルジア症は、創傷部位からの菌侵入により、皮膚および皮下組織に病巣を形成する皮膚ノカルジア症(原発性)と、経気道的に肺に感染し、血行…
放線菌はActinomycosis属のグラム陽性嫌気性桿菌で、自然界には存在せず、ヒトの口腔内常在菌ですが、免疫低下、手術、齲歯治療などを契機に深在性化膿性感染症を発症します。放線菌はかつては真菌と細菌の間に位置するも…
二上山は奈良と大坂の境界にある双耳峰を特徴とする山である。 中学の頃、「騒音」という文集を作っていたが、一時その編集に携わっていた。ある号に国語のN先生が紀行文を寄せて下さった。二上山紀行だった。そこに大津皇子のこと…
抗酸菌群のうち、結核菌群とらい菌を除いたものを非結核性抗酸菌(Nontuberculus mycobacteriosis; NTM)と呼びます。NTMは水系、土壌、動物の体内などの環境中に豊富に存在し約150種類あります…
【臨床症状】 Ridley-Joplingは細胞性免疫の働きの多寡より、本症のスペクトラム分類をしました。すなわち細胞性免疫が全く働かない型をらい腫型(lepromatous leprosy;LL型)と位置づけ、他方細胞…
ハンセン病は皮膚と末梢神経に病変を生じる慢性の抗酸菌感染症です。先に述べたように近年では日本では年間数名程の発症で、しかも日本人の発症は沖縄を含めここ数年みられません。アジア、南米などの多発地域からの在日外国人にみられ…
ハンセン病はらい菌によって主に皮膚と末梢神経を侵す慢性抗酸菌症です。現在では国内での新規発生者数はほぼ無く、アジア、アフリカ、南米などからの来訪者の増加に伴って、それらの国からの在日外国人の発症が年間数名程度はみられま…
先日、高校の同窓会がありました。遠方ながら出かけていって久しぶりの旧交を温めてきました。記憶は薄れてきているものの、やはり同級生との昔話には花が咲きました。同級生の中に篤志家がいて、皆からA4一枚分の原稿を集めて記念…
BCG(Bacille de Calmette et Guerin:カルメット・ゲラン桿菌)ワクチンは乳幼児の結核予防や結核の重篤化リスク軽減のために、本邦では12か月未満児への接種が行われています。従来4歳未満の児童を…
結核菌またはその産生物に対する過剰な免疫反応によって生じる皮疹を結核疹と呼びます。基本的には病巣に結核菌は認められずに、肺など他臓器の結核病巣から血行性に抗原が伝播して生じると考えられています。但し、PCR法で陽性になっ…