【尋常性魚鱗癬(Ichthyosis vulgaris)】 非症候性魚鱗癬の中で最も頻度が高い型です。罹患率は約250人に1人とされます。 常染色体半顕性(優性)遺伝(autosomal semidominant inh…
カテゴリー: 皮膚疾患
遺伝性角化症もなかなか複雑で病名も多く、しかも症例数は少なくcommon diseaseとは言えず、とりつきにくい疾患分野です。近年責任遺伝子も次々に発見されてきて、ますます覚えるのも大変で敬遠してしまう分野になってしま…
前回、乾癬の治療について書きました。治療法は進歩してきているとはいえ、その中でも様々な問題があることも付記しました。今回はそれらのことを踏まえて、乾癬専門医の工夫、治療のノウハウ、tipsについて記してみたいと思います。…
軽症例では外用療法が中心となります。中等症では光線療法や内服療法を追加します。難治性の中等症や重症例では、生物学的製剤が使用されます。 🔷外用療法 ステロイド外用薬とビタミンD3外用薬、ステロイド・ビタミ…
先日、久しぶりに日本乾癬学会に出席してきました。 乾癬の治療は近年目覚ましい進歩を遂げ、次々と上市される新薬にはもうついていけない感じがあります。 ここに乾癬治療について書くのも講演の聞きかじりにも似て、躊躇するほどで…
先日、第16回ダーモスコピー勉強会が開催されました。今回はハイブリッド形式なので、WEBで聴講しました。 でも早いもので、もう16回にもなるのかと感慨深いものがありました。 ダーモスコピーの講演会、勉強会はもう数えきれな…
俗にヘルペスというと、帯状疱疹と単純疱疹を指しますが、実はヘルペスウイルスは2億年以上前から地球上に存在し、カキなどの無脊椎動物から、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類などの脊椎動物に至るまで自然界に広く分布しており、…
先日、近畿大学大塚篤司先生による皮膚科診療とChatGPTのWEB講演がありました。 ChatGPTについては、知らないことを調べたり、案内状などを簡単に作成してくれたりと、便利な代物とは思っていましたが、これほど皮膚…
痒疹については、過去にブログに書きましたが、最近大分病態、治療が変わってきました。とはいっても、長年、皮膚科の研究者達が築き上げてきたものが変わるわけではなく、その上に最近の新規薬剤、知見が加わったわけですが。 先日の…
皮膚偽リンパ腫(cutaneous pseudolymphoma:CPL)は、真の(悪性)リンパ腫ではないものの、臨床的、組織学的に皮膚リンパ腫と類似した良性、反応性のリンパ増殖性疾患の総称です。原因も多岐にわたり、臨床…