ハンセン病

 ハンセン病はらい菌によって主に皮膚と末梢神経を侵す慢性抗酸菌症です。現在では国内での新規発生者数はほぼ無く、アジア、アフリカ、南米などからの来訪者の増加に伴って、それらの国からの在日外国人の発症が年間数名程度はみられま…

皮膚結核(結核疹)

結核菌またはその産生物に対する過剰な免疫反応によって生じる皮疹を結核疹と呼びます。基本的には病巣に結核菌は認められずに、肺など他臓器の結核病巣から血行性に抗原が伝播して生じると考えられています。但し、PCR法で陽性になっ…

皮膚結核(真正皮膚結核)

 かつては国民病として恐れられた結核も、国の予防や治療の取り組みで激減してきました。しかし1980年代になって都市化の影響やかつて高蔓延時代に感染した人々が高齢化し、免疫力の低下や他の疾患なども加味され発病するようになっ…

皮膚抗酸菌感染症

抗酸菌Mycobacteriumは、長径1~10μm、直径0.2~0.6μm前後の無芽胞、好気性、非運動性のグラム陽性桿菌で、約80種類がみつかっています。細胞壁は蝋様の脂質に富んでいるために、グラム染色では染まりません…

動物咬傷

犬や猫による咬傷を時々外来でみます。それ以外にペットや野生動物、またヒトによる咬傷もあります。 これらによる感染症の起因菌に決まったものはありませんが、いずれも種々の雑菌を持っており、混合感染を生じます。 罹患率は小児で…

あせものより

 ”あせものより”と一般にいわれる病気は医学用語では(乳児)多発性汗腺膿瘍とよばれます。あせも(汗疹)が悪化し、黄色ブドウ球菌が感染し皮膚の浅在性あるいは深在性の化膿性の膿瘍が生じたものです。近年は住環境が整備され、エア…