渓(たに) 冠 松次郎

 冠(かんむり)松次郎は明治16年東京本郷に生まれ、明治後期から大正、昭和初期にかけて広く日本の山岳を渉猟した。なかんずく黒部を中心とした日本アルプス、秩父などの渓谷を広く歩き、世に知らしめた。 「渓」は、昭和37年刊行…