秋の上高地


上高地に行って来ました。本当は、涸沢、穂高岳に登りたかったのですが、このところの腰痛、運動不足に穂高岳に雪の便りとあって、これはダメだと横尾までのハイキングとしました。
コロナもあって久しぶりの上高地です。夜の新宿バスタなんて初めてかなー、夜行バスで上高地まで行くのも記憶に無いくらい遠い昔です。以前は確か上高地へのバスは旧道を通り、谷に沿って走っていたよなー、自家用車も上高地まで入っていけたよなー、一体いつの事を言っているのだろうか、最近は多くの事が浦島太郎状態です。
妻にはいい加減に山は懲りたら、とか上高地で熊が出たみたいよ、とか言われて、テンションはダダ下がりです。でも、やはり行くのだ。馬鹿は死ななきゃ治らないみたいです。
夜行バスのグリーンシートはリクライニングでカーテンで仕切られ、ゆっくり眠れて、朝早くに上高地に着きました。まだお店も開いておらず、観光客も疎ら、でも頂稜の朝焼けから山肌が徐々に明るくなるに連れ、人々の数も増えてきました。暫く、穂高の山なみを見ながら写真を撮っていました。辿ってきたルートの想い出を反芻しながら。今日は横尾山荘までの予定だからゆっくりです。
明神岳、前穂高岳、北尾根の稜線を眺めながら、明神、徳沢と進んで行きました。前穂高岳東壁、四峰正面壁は昔登って親しんだ所です。若い頃の想い出が一杯詰まっているところです。
横尾まで着いたら、結構元気でまだ午前中なので涸沢まで登る予定に変更しました。以前登った屏風岩を左手に見上げながら、森の中を進み本谷橋まで来ました。ここから本格的な登りになりますが2時間もあれば涸沢まで到達できるはずです。ところが小休止しながら靴紐を結び直しているとふくらはぎがぴくぴく痙攣ぎみになりました。歳をとり、運動不足、腰痛などで体が悲鳴をあげている証拠でしょう。どうするか思案のしどころでしたが、大事をとって下山しました。
一寸残念だったけれど、途中で動きが取れなくなって無様な姿になるよりましかと諦めました。ゆっくり降りて明神館に泊まることにしました。結果的に当初の予定の上高地散策となりましたが、変な色気は出さないほうがよいと体が教えてくれたということでしょう。
翌日も快晴、嘉門次小屋、明神池をめぐって、上高地まで梓川の右岸添いの遊歩道を歩きました。程よく紅葉して森や林や渓流をめぐる小道は気持ちよいものでした。ここでも外国人観光客の多い事、最近は街でも山でもどこでも日本人以上にディープな旅を好む人が増えているような気がしました。
久しぶりの上高地は山の清々しい空気とともに紅葉し、心にもリフレッシュ感を呼び覚ましてくれました。

朝の河童橋から穂高を望む

前穂から北尾根、奧又白谷

屏風岩

朝の明神岳

明神池

嘉門次小屋

上條嘉門次レリーフ

明神から河童橋への遊歩道

明神から河童橋への遊歩道

明神から河童橋への遊歩道

明神から河童橋への遊歩道

 

穂高へ

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