EADV(European Academy of Dermatology and Venereology)の学会(ベルリン)が終わりました。
EADVではHybrid学会形式で現地参加とWEBでの参加が選択できました。勿論こんな時期ですし、仕事もあるのでWEB参加を選びました。
この学会は開業していた頃、凡そ10年前から観光を兼ねて(というか、観光がメインで)出かけていました。開業も辞め、コロナもあり、数年遠ざかっていましたが、WEB参加も有り、とのことで参加申し込みをしました。
結果として、非常に有意義な、お値打ちな学会と思いました。その訳を列挙してみました。
1.ヨーロッパが主ですが、アメリカをはじめ全世界の皮膚科専門家が一堂に会して討議をする学会である。従って世界の最前線の潮流を確認できる。
アラブ学会、インド学会のサブセッションもあり。
2.On-siteのsessionだけではなくOn-demandでも聴講できる。従って、時差を気にせず何回でも見ることができる。学会が終わっても今のところ聴講できている(いつまでかは分からないが)。
3.英語はよく聞き取れなくても(小生がまさにそうです)、写真、表をはじめ画面の文字は理解できるので分からないところも繰り返し見ればなんとか理解できる。
4.繰り返し聞いていれば英語の勉強にもなる。いろんな国の人の独特な(訛りのある)英語にも慣れ親しめる。
5.これから世界に打って出ようと思う大望のある若い皮膚科医にとっては、学会の模様が閲覧できて将来の学会発表の練習になるかも。
6.画面の端に演者の画像が出るので、世界の皮膚科の大家をも間近に見るような雰囲気になれる。将来の留学の参考になるかも。
7.日本人のガラパゴス化を食い止められるかもしれない。
8.日本では見られない皮膚病にも接する機会がある。
思いつくままに列挙してみました。小生のような引退間際のおいぼれには「豚に真珠」のようなものですが、まだフレッシュで、EADVをご存知ない若い皮膚科医のために書いてみました。
年寄りの冷や水か・・・。 乞うご容赦を。