明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。
もうコロナ禍になってから2年もたとうというのに終息せずにまたしても最近感染者増加傾向というやるせない年明けです。
気を付けなければ、という気持ちとはうらはらに、もうどこか不感症というか、なるようにしかならないと思うだれ気味な自分がいます。欧米の状況とのあまりな違い、日本ではけた違いに感染者は少ないけれど、圧迫感、同調圧力はけた違いに大きいような。専門家といわれる人も結局は的確な分析、予想は分からず、マスコミも行政もマスクをして、消毒をして、密を避けて行動して下さい、という同じ文言をいうのみ、という感じです。オミクロン株陽性者に対しては、当初全員隔離で、濃厚接触者も隔離でした。しかも保健所がその対応に当たるという施策でした。こんなことを続ければ早晩パンクするのは分かり切ったことで水際でウイルスの侵入を防止することなど不可能なのは当然と思っていました。今やなし崩し的に入院ではなく、ホテルへ、自宅療養へと切り替わってきています。朝三暮四のような施策です。諸外国でこのような体制をとっているところはあるのでしょうか。ただ、このように厳格にしているから感染者がけた違いに少ないとの見方もあります。日本ではコロナは怖いが、感染すると周りからどのように圧力(差別)を受けるかがもっと怖いという話もあります。日本人の感染症への多大な恐怖心は昔から変わっていないのかもしれないという気がします。感染者の数のみを喧伝するのではなく、重症者、死亡率などから対処を判断すべきとの意見も最近目立ってきてはいます。慶應大学の免疫学者の吉村教授もブログでその重要性を説いていますが、それをいうとメディアからは無視された経験があると書いていました。確かに第6波は迫ってきていて心配ではありますが、厚労省を始め、国の医療をリードするトップは世界的な視点で事に当たる必要があるのではないでしょうか。
 ところで、肝腎な皮膚科疾患の記事を書くモチベーションは下がったままで、もう昨年でこのブログを閉鎖しようかと思っていました。(今も思いはフラフラしています。)医学の進歩は超速で、とてもついていけないと感じています。
WEB講演を聴いても頭の上を素通りすることが多くなりました。要するに時代遅れの老医になったと実感しています。
ただ、長年皮膚科医をやってきて、専門バカというか、他の世の中のことをよく知らない、大した趣味、その他の能力もないので、完全に引退したらそれこそ毎日が濡れ落ち葉だなー、という心配があります。ハッピーリタイヤというわけにはいかなそうなので、僅かながら皮膚科に携わっていた方が、精神衛生上よいかと思っているところです。
それで、軸足を普段みる皮膚病に変えて、気楽に綴ろうかなー、と思っているところです。あまり訪れる人もいないので、適当にやっていくつもりです。(適当に止めるかもしれません。ご了承を。)