柴又近辺

梅雨の合間をぬって、柴又近辺を散策してきました。 葛飾柴又は言わずと知れた寅さんの映画の舞台ですが、映画が終わってから随分経つのに帝釈天の参道の賑わいは以前と同じようでした。名物の草団子屋の前には人々が群がり、狭い参道は人波を縫って歩くような混雑ぶりでした。その参道を抜け、帝釈天も今回はパスして横道に入ると随分と静かな雰囲気になりました。しばらく歩くと山本亭に着きました。今回の目的地の一つです。妻が行こうといった場所です。 山本亭は山本栄之助の自宅ですが、氏はカメラ部品メーカーを起業し、資産家となった人だそうです。大正12年、関東大震災の後、当地の製瓦業者の屋敷跡に日本庭園を配した木造2階建ての建物を建てて自宅とし、その後4代に亘って居住したそうです。現在は葛飾区が保存していて、平成3年からは一般にも公開されています。 座敷からは庭園が望まれます。縁先の近くには池泉を、背後には植え込みと築山を設けて背後に滝を落とすという書院造りの庭園だそうです。座敷を囲む廊下の外面にはガラス戸とガラス欄間があり、外界の自然光を取り入れて明るい雰囲気を醸し出しています。抹茶と和菓子を頂きながら、ぼんやりと庭園の花菖蒲を愛でながら、滝を落ちる水の音を聴いていると一瞬ふっと何か時代をスリップしての別の代に遊んでいるような気にもなりました。  山本亭を後にして、水元公園に行ってみました。ここは都内随一の広さをもつ水郷公園だといいます。ここが都内かと思うほどに広くのびやかな田園風景が広がっています。眼前に広がる水郷風景を見ながらベンチでぼーと寛ぐのも観光地や繁華街を巡るのに増して豊かな時間に思われました。 花菖蒲はやや盛りを過ぎた感がありましたが、それでも鮮やかな白や紫の花は目を楽しませてくれました。ただ、のど自慢大会の大きな音や屋台のごみごみとした雑踏は花祭りとしては良いとしても、なくても良いかなと思いました。 花菖蒲の写真を何枚か撮ってみました。
山本亭1.jpg山本亭2.jpg山本亭3.jpg山本亭4.jpg山本亭5.jpg水元公園1.jpg水元公園2.jpg水元公園3.jpg水元公園4.jpg水元公園5.jpg水元公園6.jpg

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