新型コロナウイルスは下火に?

世の中、新型コロナばかりで、ステイホームの掛け声の中、自粛、自粛で以前の生活スタイルと大きく変わってきてしまいました。表面上の日々の行動はそれ程変わってはいないけれど、気持ちというか精神部分が大きく変わってしまったような気がしています。
普通に診療をして、患者さんには接するけれど、医院外の医師、皮膚科関係者との接触はほぼなくなってしまいました。
学会、講演会もほぼWEB開催です。勿論ハイブリッド、現地開催もあるのですが、WEBで事足ります。
最初は便利なシステムと思っていたのですが、バーチャルはやはりバーチャルで生身の臨場感はありません。
勿論、学会、会議などの責任者、演者、関係者の方々は実際に対面で仕事をしているのでしょうが、そうでない小生などはあえて現地に出向く必要性もありません。
最近はe-learningのコンテンツなども充実して、幾らでも学会講演を聴講することが可能になってきました。
おかしなことに聴けば聴くほど、アウトサイダー感が強くなってくるのです。コロナが蔓延していた時期の学会では、会場は座長と演者と数名の参加者というセッションもありました。極端なのでは座長も演者もリモートで、というのもありました。会場での参加者はよほどの専門家か、興味の大いにある人か、研修医か、という感も抱きました。聴講していながら、何か映画でもみている感じで、一寸その場には参入出来かねる雰囲気も感じました。(勝手な個人的な感想かもしれませんが・・・)。
以前は大勢の聴衆に紛れて、枯れ木の賑わいの一員だったのかな、とさえ思ってしまいました。やはり、医院を継承して一医師となってみると学問へのモチベーションがダダ下がりです。
ブログをずっと更新していないのも、そのためかなーと感じます。
 ただ、このところやっと新型コロナの感染状況が下火になってきました。ここ1ヶ月の間に感染者の数は激減してきました。何かほっとしたような、それでもまた第6波があるのだろうか、との不安な気持ちもあります。その減少の本当の原因は専門家でも分からないとのことです。でもワクチン接種率もかなり上がってきて全体に安心感が膨らんできた感がありますね。少し動き出そうかな、という気持ちともうバーチャルだけでいいかな、という気持ちが相半ばしています。
それで、このブログの先行きも尻すぼみです。
ステイホームでいいのは、ゆっくり本を読む時間が増えたことです。(といってもほとんどがグダグダした、ネット、テレビなどで時間が過ぎていきますが)。
柄にもなく標準免疫学(監修 宮坂昌之 編集 小安重夫・椛島健治)を手に取り、読んでみました。難しいけれど興味を惹かれました。
コロナについては誰が専門家か訳がわからないけれど、やはり宮坂先生の本はフェイクニュースが多い中にあって科学者として信憑性の最も高い著書だと思いました。読んでいない方はご一読を。
新型コロナワクチン 本当の「真実」 宮坂昌之
免疫学の第一人者が、全ての疑問に答える 講談社現代新書
また宮坂先生のYouTubeの新型コロナウイルス 変異ウイルスとワクチンの講演と日本記者クラブへの質疑応答は非常にためになります。2021.5.11
慶応大学 吉村昭彦先生や京都大学 河本 宏先生のブログも時々新型コロナウイルスの記事があり、専門家としての意見はためになります。