中原寺メール1/31

【住職閑話】~風呂敷~  大寒とはいえ冷え込みの厳しい日が続いています。 インフルエンザも今がピークだといいますから十分に気をつけて下さい。 無理をしないことですね。自分の体は、人は守ってくれませんから。  今年は例年に比べて花粉の飛散量が少ないとのことですが、花粉に人一倍?敏感な私には、二、三日前からもう来ているように感じます。花粉に悩まされる人たちには嫌な季節ですが、これも春の訪れの間近い証拠と思えば寒さももう暫くのことです。  それに枯れ木の如くの境内の梅の枝にも小さな蕾が沢山ついているのが見受けられます。  凍てつく夜空を見上げると地球に接近中という火星が大きなオレンジ色の光をやさしく投げかけています。  仏教は「物事はいろんな角度から見なさい」と教えます。とかく一方からだけしか見ないで、それに固執するのは間違いです。 「仏法は無我にて候」。己を主張すると苦しくなり、己を空しくして見たり考えたりすると比較的楽になります。  日本人が発明したといわれる「風呂敷」は相手が四角であろうが丸いものであろうが三角のものであろうがみんな包むことができます。臨機応変に使用可能です。  それに比べて「袋」はそうはいきません。丸や三角のものを無理やり入れれば破れてしまいます。これと同じようにこちらを型にはめればそれに合うものだけしか受入れられません。 規格のない一枚の布切れならどんなものでも受け容れることが出来ます。  風呂敷的生き方をおすすめします。

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