中原寺メール7/31

【住職閑話】~頑張れ孫娘!
 お寺の夏の一大イベントである「門信徒ファミリーパーティー」が無事に終わってほっと一息ついています。
 プログラムの中で私自身が出演している乙女座の劇「ヨイトマケの唄」ではわが孫娘を含む4人の7、8歳の小学生が出てくれたのは大きな収穫でした。座員がすっかり高齢化しているなかでの子どもたちの演技でしたから、ひときわ会場を盛り上げてくれました。
 小学2年生の孫娘が一所懸命に体一杯使ってリズミカルに踊っているけな気さには何かしらジーンとしました。というのは6月の末から2ヶ月ほどの間、母親のいない生活なのです。やがて2歳を迎える弟のリハビリのため大阪の病院で母子が過ごしているので、はなればなれです。
 きっと孫娘にとってはこの夏休み、心に母のことを思いつつも言い知れぬ寂しさを秘めて居るのだろうにと、可哀そうに思うことしきりです。
 そして親鸞さまの作られた次の詩が愛しく脳裏をかすめます。
  『子の母をおもうがごとくにて 衆生(しゅじょう)仏を憶すれば
   現前当来遠からず 如来を拝見うたがわず』
  (子どもが母親を慕うように、衆生が仏を深く心に思っていると
    仏さまは直ちに目の前に姿を現し、拝み見ることができる)
 母親に甘えたい年頃なのに母親のいない孫娘の夏休みは、小さな子どもにとっての大きな試練です。
頑張れ、頑張れ!