新型コロナ最後のつぶやき

新型コロナウイルス感染症については素人のブログはもうお終いにすると書きました。最後に自分の勝手な意見を述べさせて下さい。(個人的な意見ですのでスルーして下さい。全くエビデンスに基づいていませんので。)
うはら皮膚科(仮想クリニック)のブログをみていましたら、「COVID-19 新型コロナウイルスによる皮膚の症状」という記事が出ていました。

それによると、皮膚の症状は多くはないが(約20%)あまり特徴のない播種状型(細かい赤い斑点がたくさん出るタイプ・・・点状の出血を伴うことがある)が多いとのことです。風疹や麻疹や薬疹で多く出るタイプで病因を推測するのは皮膚科医であってもかなり難しい。
その他に凍瘡(しもやけ)型、手足症候群型、皮斑型、指尖虚血型(抗リン脂質抗体症候群でよくみられる)の報告もみられたそうです。(さらに最近では、欧米で新型コロナの小児に川崎病類似の症状が見られているとの報道もあります。これも血管炎の一症候群であり、当ブログでも過去に取り上げています。)
「皮膚科医の立場でいえば、全身にぶつぶつが出た方と手足のしもやけ様の症状、血栓症や血管炎を疑う網目状の皮膚症状があれば、新型コロナウイルスの感染を考えなければならない、ということになります。」
「ただ、一点気になるのは、ぶつぶつ型に小さい出血を伴うことがあること、シモヤケ型(皮膚の細い血管の破壊)、皮斑(網目状:皮膚の血管がつまっているか、血管自体がつぶれている)型です。これはウイルス感染によって自分の凝固線溶系(血を止める、あるいはサラサラにするシステム)や血管を攻撃するミサイル(抗体)ができる方がいるということかもしれません。これは怖いです。肺炎の機序とは直接関係しないこもしれませんが、脳や腎臓に問題が起きる可能性がないか心配です。」
先生も、個人的な解釈を含みまちがっているかもしれません、とコメントされています。
まさに合意、小生も最近そのように考えていました。最近重症化した患者の肺その他の臓器に血栓がみられるとの報告が多くみられるようになってきました。
我田引水になるかもしれませんが、たまたま昨年春から血管炎、血管障害についてずっと専門家の文献を基に調べてきていました。今回のコロナウイルスの病態はまさに「感染性血管炎」「ウイルスによる血管炎類似疾患——閉塞性血管病変(感染による敗血症、血栓症(播種状血管内凝固症候群からの多臓器不全)」の病態に他ならないように思われてきました。(暇な方、興味のある方は昨年4月から延々と書き続けてきた血管炎・循環障害の記事を見てください。自分でも振り返ってみて興味深かったのは、Goodpastureが肺胞からの出血で重篤になったインフルエンザの患者を報告したのが、1919年まさにスペイン風邪のパンデミックの年でした。今回とウイルスは違うけど、同じような病態も生じていた例もあったの知れません(Goodpasture症候群、抗糸球体基底膜抗体病)。
そうすると自ずと治療戦略もみえてきます。
自分なりに考えてみました。
アビガン開発者である白木先生が述べられたように感染が分かったらいたずらに様子を見ていないで、症状の進行する人は初期からアビガンを使う、それでも効きが甘ければ、レムデシビルも併用する。肺炎の約半数は無症状(サイレント肺炎)で進行するので、広くパルスオキシメーターを導入する。肺が白くなるような肺炎の状態に陥ったらもう抗ウイルス剤の効果は期待できないので、抗炎症、抗サイトカイン療法を行う。大村先生が開発した疥癬治療薬のイベルメクチンの活用も考える。
アビガンは厚労省がすでに全世界向けに無償供与している内服薬剤なので、特例で開業医も含めて全医師が使えるようにする。当然事前にPCR検査で陽性の者に限る。胎児毒性の同意書をとる。そうして、抗体検査を導入して3蜜は避けつつ若者は普通に経済活動を再開できるようにする。高齢者、高リスク患者は隔離を続行する。
残念ながら重症化した患者に対しては、抗IL-6製剤などの抗サイトカイン療法と共に、血管炎に対する治療、血栓、DIC、多臓器不全等への対処を行う、ECMO(extracorporeal membrane oxygenation:体外式膜型人工肺)はあくまで心肺を休ませる療法で疾患そのものへの治療法ではない(ように思われ、補助療法かと思いますが。)
そうすることで、日本でのコロナによる病死、経済死を最小限に食い止められ、コロナ終息への出口戦略が描ける。
そのような勝手なことを考えてみました。これはあくまで素人の浅知恵ですが、本庶教授や吉村教授が述べられた戦略を下敷きにしたものです。
でも今の政府や専門家会議の方針をみるとなかなか経済的にも出口が見えず、医療現場のぎりぎりで頑張っている医療従事者の崩壊も食い止められないように思ってしまうのですが。