アルプス紀行(1)

この夏、久しぶりのヨーロッパアルプスを歩いてきました。色々と大変なこともありましたが、無事帰国してみると楽しい事だけが心に残りしみじみと良かったなーと懐かしくなります。
駆け足ながら、ピックアップしてみました。
先ずは、若き日に何度か訪れたシャモニ・モンブランへ。
ジュネーブからシャモニへ。昔は峠道を越えて随分時間がかかったような記憶がありますが、今は高速を辿れば僅か2時間弱でもう着いてしまいます。宿はバスターミナルのすぐ近くのアパートで、モンブランが一望でき、ミディへのロープウェイ駅からもすぐでした。エギュード・ミディ頂上駅からイタリア国境のポアン・エルブロンネル駅までの空中漫歩は天気も良く素晴らしいものでした。過去に登ったミディ南壁やツール・ロンドなども見えました。モンブランのイタリア側は荒々しい岩稜、雪稜でフランス側の丸い雪稜とは好対照でした。ブログでも取り上げた幾多の壮絶な登攀の舞台です。遥かにグランド・ジョラスやドリュの北壁も望めました。帰りのテレキャビンで50代のスイス人と一緒になりました。ハーネスをしているので、クライマーと聞いたら今登って来た帰りだとのこと、ガイドと一緒によくシャモニにやって来るようです。色んな山とかルート、スキーとか教えてくれました。ミディ南壁とか、コスミックバットレス、ツール.ロンドとかジェルバズッチとか共通の話題もあり話が弾み楽しいひと時でした。
 山腹のモンタンベールから、プランゼエギューユへの道や、ランデックスからラック・ブラン(湖)への山歩きを楽しみました。老若男女それぞれが気楽に歩ける道です。若者にはどんどん追い越されながらゆっくり歩きました。天気も良く名残惜しかったけれど、当初の予定より1日早くバスと電車を乗り継いでボルツァーノに向かいました(続く)。