細菌感染症

索引を作ってみて、感染症、特に細菌感染症についてほとんど取り上げていないことに気づきました。実は当初ブログに感染症ばかりを書いていたせいもあるかもしれません。しかしホームページの終了とともにそれらの記事もなくなりました。
 日常診療で細菌感染症のない日はまずありません。とびひ、毛包炎、せつは日常茶飯事で、時に蜂窩織炎、丹毒も見られます。皮膚科の病気は治らないけど、死なないと揶揄する人もありますが、そんなことはありません。しっかり治る病気も多いし、救急から死に至る病気もあります。
 壊死性筋膜炎、ガス壊疽、劇症型溶血性レンサ球菌感染症(streptococcal toxic shock syndrome:STSS,toxic shock-like syndrome:TSLS)などは後者のその最たるものでしょう。
 細菌感染症では、薬剤耐性の問題、とくにMRSA,とびひにおける溶連菌の関与の増加、輸入感染症の増加、梅毒の増加などの諸問題も提起されてきています。
今年のはじめはそれらを取り上げてみたいと思います。どれほど本題に切り込めるかはわかりませんが。