ここ数日、ホクロの癌を心配して受診された患者さんが何人かみえました。テレビで悪性黒色腫(メラノーマ)のことを報道していたとか。そういった報道の度に心配して受診する患者さんが増えます。ほとんどが問題ないもので、ただのホクロ…
カテゴリー: 皮膚疾患
先日は、浦安皮膚臨床懇話会に行ってきました。演題は「疣贅の病態と治療」で講師は江川清文先生でした。先生は北里大学客員教授、東京慈恵医科大学非常勤講師で現在は函館の廣仁会昭和皮膚科クリニックの医師とのことです。 高森教授が…
最近、学会の楽しみの一つは皮膚科の道を歩いてきた一流の人の物語を聴くことです。 同じ皮膚科の道を歩んできながら、とても真似ができないなと感心したり、やはり成程と納得するようなエピソードが聞けたりします。学会ですから皮膚科…
先日の横浜の日本皮膚科学会総会で、重症薬疹のトピックスという教育講演を一寸覗いてみました。他のセッションからの途中移動でしたので、一部のみでしたが、改めて重いテーマだな、と思いました。 この分野は生物学的製剤や、新規の肝…
先日の横浜での日本皮膚科学会総会では、久しぶりに光線過敏症のセッションを覗いてみました。光線過敏症UPDATEという教育講演でした。 皮膚科医なら誰もが知っておくべき光線過敏症の基礎的知識を最近の話題を交えて提供する、と…
蕁麻疹の治療には抗ヒスタミン剤の使用が原則です。その中でも中枢神経移行性が少なく眠気の少ない第2世代の抗ヒスタミン薬が第一選択薬として推奨されています。 急性蕁麻疹では通常の抗ヒスタミン薬の使用で軽快した場合でも数日以上…
いままで述べてきましたように、蕁麻疹の治療はその経過や病型、さらに重症度に応じて対応、処置、薬剤が異なってきます。また長期化した慢性蕁麻疹の場合は、その予後に関する説明も必要になってきます。 まず、大きく原因を特定できる…
蕁麻疹と同様に血管透過性の亢進によって皮膚や粘膜が一過性に腫れることがあります。多くの場合は眼や口や喉など顔面が多いのですが、体のどこにでもできます。ただ、蕁麻疹は赤みや痒みが強く、普通は数時間で消えますが、血管性浮腫は…
酒皶に使われる外用剤は保険適応のないものが多いのですが、残念ながら保険適応のあるもので効果のある外用剤があまりないという現状があります。 むしろ全くないといっても過言ではないかもしれません。アトピー性皮膚炎に用いられるプ…
蕁麻疹の分類についてまとめましたので全体像はつかめたかと思います。それで、今回はそれぞれ細かく分類された病型の臨床的な特徴について、調べてみたいと思います。 *特発性蕁麻疹・・・特別な誘因がなく、毎日のように出没して、特…