学会の後の散策

先日、日本臨床皮膚科医会の学術大会がありました。
緊急事態宣言の最中とあって、ほぼWEB開催でした。もうすでに1年以上リモートでの学会参加です。最初の頃は目新しさもあって、自宅でゆとりのある参加ができ、従来よりも効率的な学会だと思っていましたが、こうも長く続くと何か本当の学会感がなくなってきてしまいました。
メーカーからは常時WEB講演会の案内が届くし、例えは悪いけれども、だらだらと常時学会が開催され続けているようで、メリハリがなくなった感があります。
勿論主体的に参画し、発表する先生は別として、単なる聴講ではまるで白日夢のようでもあります。そういえば身近な医会の仲間にも一年以上ずっと会っていないことに改めて驚きました。
会ったとしても、一寸した挨拶とか世話話位しかしないけれども、やはり寂しく、世の中から取り残された感覚があります。ポストコロナといえどもやはりリモート、バーチャルだけではこの世はうまく機能しないように思われます。
今回の学会では、進歩の著しい乾癬の生物学的製剤のプログラムを中心に聴講してみました。
わずか10年ほどの短期間で10剤もの新規抗体製剤が登場していることに驚きを覚えました。
そして治療成績の目覚ましい向上、本当に日進月歩の世界です。

世の中は新型コロナ変異株が蔓延し収まる気配すら見えません。困ったものです。その中で国はオリンピックに邁進しているようです。大丈夫なんでしょうか。
気分転換に近くの植物園や小川沿いを散策しました。久しぶりにみるバラ園では、まだ閑散としていながらも、もう蕾が多く開花していて、もうすぐの盛りを待っているかのようでした。野草園も地味ながら心を和ませてくれました。その一端を写真に収めました。