シャモニの休日(1)

ジュネーブからのバスは発車が、40-50分遅れてヤキモキしましたが、7時過ぎに無事シャモニに到着しました。昔は峠越えなどあったような気がしましたが、それ程の急な登りもなく、シャモニの町中に入って行きました。1時間一寸で着くなんてこんなに近かったっけ、記憶は茫洋としています。シャモニの谷間に入るとレズーシュ、ボソンなど懐かしい名前も出てきました。バスはChamonix Sud 南側のミディのロープウェイの駅の近くに着きました。ホテルモンブランは川向こうなので、数百メートルは歩きますが、街並みを見ながら歩きました。
翌朝はホテルのロビーでガイドさんと打ち合わせです。事前に日本人経営のシャモニのツアー会社に頼んであり、そこを通しての紹介なので安心でした。神田さんという人がガイドを連れて現れました。事前情報のメールのやり取りでは、昔岩登りをしたといっても、長いブランクがあるから、ハイキング程度にしたらどうですか、との事でした。納得しつつも折角長い道のりをやって来たのだからガイドに連れて行って貰えば、易しいミックスルートなど登れるかもとの下心があり、どうですか、などと無理をいい何とか受けてもらいました。但し、岩や氷河の足慣らし(客の値踏み?)をしますし、悪天候で行けなくても実力が無くて行けなくてもガイド拘束料は発生しますよ、と念を押されました。
ガイドはジジさんといって50過ぎの人の良さそうな感じの人でした。
早速ガイヤンの岩場に連れて行ってくれました。もう40年も前のことでしょうか。そういえばガイド祭りなどがあって華やかだったなーなど朧げな記憶が蘇ってきました。数十年振りに着けるハーネスはお腹の下できつきつです。
でも流石ガイド、手取り足取り丁寧に指導してくれました。(勿論きっちりした指導をしないで客に事故でも起こされたら大変でしょうから、当たり前の事かもしれませんが。)
ジジさんは登山靴で、小生にはクライミングシューズを貸してくれました。まずは易しいルートから。取り付いて見たら、昔の感触を思い出し快調です。
次第に難度を上げていって、最後は数ピッチ登り、懸垂下降で降りました。グッドとおだてられてまずは初日は終わりました。
午後はシエスタかと言われましたが、折角なのでブレバンのロープウェイで上まで上がり、途中まで歩いて降りてきました。昔ブレバンの近くのski Stationという安いホステルに泊まったなーと思いながら探してみたら、ロープウェイ駅のすぐ近くにいまだあって、懐かしさが蘇ってきました。
その後は町を散策して、シャモニ墓地まで行きました。古くからのガイドも眠る墓地です。
お目当てはエドワード・ウインパー、年老いた彼はシャモニーの町に戻ってきてそこのホテルで息をひきとったといいます。モンタンベール駅の近くで、観光客が一杯なのに、墓地には誰も居ません。でも入り口近くにあり、綺麗な花壇もありました。
初日はまずまずの滑り出しでしたが、さて翌日は?

ホテルモンブラン

バルコニーからはモンブランが見える

町の中心で観光協会に隣接していて好立地

モンブランを指すパルマとソシュール

サン・ミシェル教会とブレバン

ガイヤンの岩場

シャモニ・モンブランの谷

シャモニ墓地

ウインパーのお墓