日皮会東京・東部支部合同学術大会

2月20、21日の両日日皮会支部総会が京王プラザホテルで開催されました。
いつもと一寸違って東京支部(東京医大坪井教授)と東部支部(山形大鈴木教授)の合同学術大会です。先日、東京医大の医会に出席して事務局長の原田先生と会った際に大きな大会で準備大変でしょう、と話したところ一番の心配は天気です、とのことでした。案の定大荒れの春の嵐でしたが、さすがに雪は降りませんでした。とかくこの時期の学会は荒天になり易いようで開催する方はやきもきするでしょう。無事成功裏に終わったようで何よりでした。
土曜日は雨風の中、外来診療を終えてすぐに会場に向かいました。佐藤先生の乾癬の抗TNFα抗体の話には何とか間に合いました。続く椛島先生の皮膚免疫、iSALTの話も満喫、しかし免疫の話は難しくて実のところよく解らず。続く援川氏の医療現場でのトラブル・クレームの話では患者さんへの気遣いの一言、言葉使いの一言の大切さを教わりました。懇親会では美味しいものやお酒をいただき、マジックショーを楽しみました。ホステスとして参加された(?)新宿のオネエ様方も宴に華やかな彩りを添えていました。
翌日は朝からほぼ同じ部屋に座りきり。乾癬の話はドボベットを中心に外用療法の話、新進の多田、ベテランの山本両先生の話は流暢かつ明快。続くセッションでは診断、治療にてこずる皮膚疾患を学ばせていただきました。会長の坪井先生をはじめ、おなじみの専門家の教育講演でした。坪井・・・脱毛症、沢田・・・下腿潰瘍、佐藤・・・痒疹、斉藤・・・中毒疹、多汗症・・・横関、疣・・・江川、蕁麻疹・・・森田、酒さ・・・出光先生。これら先生方の多くは教本や講演を過去のブログにも取り上げていますが、へー初めて聞いた、というような話も多々ありました。(後で教本を見てみると赤字で下線が引いてあったり、過去のブログに書いたことをすっかり忘れていたり、情けない限りです。)
ランチョンはこれもおなじみの渡辺先生、錦織先生の紫外線の話、午後からはシミの専門の先生の話を聞きました。
(船坂、田中、斎田、秋田)いずれも過去に取り上げた先生方です。ためになったけど何回聞いてもすぐ忘れるのだなーと思いました。気づいたら企業展示にも、書店、CPC、ポスター会場にも寄らずに終わっていました。
濃い2日間でした。

今回の学会の特筆すべきところはE-learningで見落とした会場の講演も一部聴講できることです。

PS:会の前半では、一方の会長である山形大学の鈴木先生の専門の白斑、色素異常症の教育講演が並んでいました。滅多に聴けない内容なので聴きたかったのですが、間に合いませんでした。大阪大学の片山教授コラムをみたら今学術大会についての印象記がありました。(毎回各学会についての短いながらも深く的確なコメントがあり、時々拝見しています。)先生も白斑の専門家であり、コロラド大学Spritz先生の自己免疫性白斑のGWAS解析の講演へのコメントもありました。
日頃あまり見たこともなく、勉強したこともない白皮症などE-learningで覗ければと思っています。