中原寺メール3/25

【住職閑話】~垂れ桜に憶う~
 春のお彼岸は一気に五月ごろの陽気になって、桜が満開となりました。
例年より半月も早いとのことです。
寺の境内の二本ある垂れ桜はここ一週間が見頃を迎えます。道往く人の目にも映るようで、下から見上げる風情が素敵だそうです。
本堂前の桜木は、私たち夫婦が結婚記念にと妻の実家の古木の苗木を貰い、植えたものです。もう40年以上になりますが、数年前には枯れ木寸前のピンチに陥りました。庭師に土壌改良してもらってからはとてもよく咲いてくれるようになり、毎年感謝の気持ちが涌き出てきます。
 夫婦の間柄を見ているようでとはいえませんが、夫婦とは異な物、長い年月を惰性に過ごしてはいけないのですね。時々の土壌改良が必要です。
 儒教の経書「大学」に、「日に新たに、日日に、新たに、また、日に新たなり」という有名な言葉があります。他人のいやがるようなこと、他人に迷惑になるようなことをしないように心がけて毎日を過ごしたら、気分一新して一日一日を過ごすことができます。毎日毎日を、向上進歩の人生を歩むことが大切です。
難しいことですが、時折夫婦の間に緊張感を持つことが大事ではないでしょうか。
少しも偉そうなことはいえませんが、ただ共通に思うことは「仏さまの教えに出会えてよかったね!」ということだけは確かです。

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