八ヶ岳へ

連休に八ヶ岳に行ってきました。
連休があると、ついどこかの山に、へと思いが至るのは昔からですが、心とうらはらに体は年毎にきつくなり間際までぐずぐずしてやはりやめた、ということが多くなりました。
今回も疲れるし、寒いし、とは思いつつも山道具を車に放り込んで八ヶ岳へと向かいました。
何年ぶりの美濃戸口でしょうか。タイヤチェーンは持参してきたけれど、美濃戸まではかなり雪が深そうなので、ここの駐車場止まりとしました。
4駆の轍のついた雪道を歩き始めました。若い頃はいろんな季節に通った道ですが、もう昔の仲間とはしばらく一緒に歩いていません。皆もう山は卒業してしまったのかしら、あるいは新たな山に向かっているのだろうか、などと思いつつ・・・。
1時間程して美濃戸に着きました。一休みして柳川北沢への道へ入りました。道はラッセルしてあるのでそれほど潜りません。午後に出発したためか、下山者とはすれ違いますが、登る人はまばらでした。途中から小雪模様でしたが、風も少なく歩きよかったです。それでも最後は疲れてしまい、足がなかなか前に進みませんでした。
眼の前に人工氷漠のアイスキャンディーが現れたときはびっくりしてしまいました。昔はそんな人工物はなかったなー、またしても浦島太郎の気分です。
赤岳鉱泉は暖かく快適でした。前日は混んでいて、夕食は4回転だったとか。本日は2回転のみです。
八ヶ岳は雪は少ないですが結構寒く、以前は凍りついたテントに凍えながら泊まったものでした。もうそんなことはできません。やはり暖かい山小屋がいいです。夕食は肉料理なども出て、山小屋にしては結構豪華でした。
食堂はWi-Fiも使えて、食後にワイン、コーヒーなども注文できます。山の書棚で寛いでいるともう雪山に出かけていく気分も萎えてきかかりました。妻にメールすると「歳を考えなさい、年寄りの冷や水といわれないように気をつけて」と厳しい返事が返ってきました。赤岳頂上まで登ると帰りで疲れてトラバースでスリップするかもしれないし中央道の渋滞に捕まって深夜の帰宅になるなーなどと、ほろ酔い気分も相俟って気持ちは楽な方へ、楽な方へと次第に傾いていきました。
翌日はまずまずの天気でしたが、支度も朝食もゆっくりです。
赤岳をやめて、硫黄岳ももういいか、とあきらめて大同心の写真を撮って帰ろうかと思いました。
中山乗越から中山展望台に登り、シャッターチャンスをうかがいましたが、一向にガスがはれません。阿弥陀岳、赤岳は次第にガスが切れて頂上が窺えるようになってきました。文三郎道を赤岳に向かう人もちらほらみられました。
しかし、横岳から大同心の岩壁はなかなか顔を現してくれませんでした。かつて登った雪の中山尾根や小同心のことなどを懐かしく思いおこしていました。小一時間ほどねばってから諦めて行者小屋へと下っていきました。
皮肉なことに柳川南沢にまで下るとあれだけガスっていた大同心が見え始めました。一寸粘りが足りなかったようでした。
でも、雪に覆われた森林を歩くのもなかなかおつなものです。日の光が木の間隠れに差し込んで雪面がきらきら輝いていました。とても気持ちよくリフレッシュできた山行きでした。

八つ1

八つ2

八つ3

横岳 八つ5

八つ6

中山尾根1 かつて友人と登った中山尾根

中山尾根2