中原寺メール1/13

【前住職閑話】―2015年1月13日発―
 新年は笑いでスタートしたいとの思いがあって、5年ほど前から仏教婦人会の新年懇親会で座興に私の落語を披露しています。
 もちろん下手の横好き以前のお粗末さではありますが、案外落語好きの人っているもんです。
また実際やってみると話芸の面白さと結構やりがいがあるものです。
 先日10日の出し物は、かつての落語界の大御所古今亭志ん生の滑稽ばなし「千早ふる」でした。急ごしらえの芸名は、勝手に孫弟子と自称した「古今亭こんちく生」。
 おなじみ百人一首の在原業平の和歌「千早ふる 神代もきかず竜田川 からくれないに 水くぐるとは」の珍解釈の話です。
 落語は仏教と結びつく話が意外に多く、「寿限無」、「蒟蒻問答」、「宗論」など聞き覚えがあると思います。
 笑いとかユーモアのある日々を心がけてみませんか。
滑稽話は頭の回転と柔らかさを助長してくれる薬です。お医者さんの出す薬は薬害を伴いますが、特に古典の笑い話は心の健康を作り出す効能がることは科学や医学でも実証しているのはご存じだと思います。 
 落語から仏教を知り、関心を持つようにするのも一つの方法です。
外から出演の声?がかかるよう(ありえませんが)芸を磨いていきます。
もっとも本業は仏法を伝える僧侶、布教使であることは少しも揺るぎませんが…。今年もよろしくお願いします。