爪の腫瘍

帰国の朝もホテルオークラの朝食を戴きました。チェックアウトもあるので、7時前からビュッフェの前に並びました。ややあって新井夫妻も早いお出ましです。随分早いですね、というと8時から爪のセッションがあるので早起きしたのです、とのことでした。小生は実のところ爪にしようか、red face、多分酒さーのセッションにしようか決めかねていたところでした。新井夫妻に誘われるようにして、爪の腫瘍のセッションに出席しました。締めは新しいbiologicsの話でいつか小林先生が話していた乾癬のbiosimilarも現実のものとなってきているのを新鮮な心持ちで聴きました。まー乾癬の最近の進歩というか、治療法、病態論のパラダイムシフトの速さには一寸ついていけない感じです。でも、岡目八目で言わせて貰えば、専門家もよく平気で変節するな、という思いもあります。ハンブルグ大学のKristian Reich先生は非常に精力的にTh17関連の乾癬の話をされます。ロックフェラー大学のKrueger先生はいつもTIP-DIC Th-17病態論を鮮やかに解説されるのですが、T細胞の免疫論のように思われます。今回Reich先生は好中球が治療後短期間に消失してT細胞だけでなく多形核白血球の重要性も指摘されたように思います。かつてIL-8などをいじっていた者としては興味深い話でした。少し病態論の変化も感じましたが、それだけ真の乾癬の病因はまだ不明ということだと思いますが。(拙い英語力と最近の進歩についていけない頭で誤解しているかもしれませんが。
本題は乾癬ではなく、爪の腫瘍です。Haneke先生らの座長になる爪のセッションは朝早く出席者も少なかったけれど、重要な話が詰まっていました。良性腫瘍、悪性腫瘍(melanocytic non-melanocytic)などなど。腫瘍など小生のような開業医は扱わないし、即大学などにお願いするのですが、一寸聞きかじったことを書いてみたいと思いました。
皆さんいつも心配な爪のメラノーマも含めて。