中原寺メール1/28

【住職閑話】―インドへー
 今日から少しだけ休暇をいただいてインドに行ってまいります。
インドは二回目ですが前回(9年前)はお釈迦さまの仏跡を巡りましたが、今回はデリー郊外にあるインド最大の刑務所を訪問視察します。また西部オーランガバード近郊の世界文化遺産エローラ、アジャンタなどの石窟群を観てきます。
 これらは仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の古代インドが生み出した石彫芸術の最高傑作といわれています。
 今、これからはインドの時代だといわれ、中国に継ぐ人口を持ち大きく発展する市場経済が世界から注目されています。
インドはタイについで親日国です。戦後日本の戦争責任を問われた極東軍事裁判で唯一パール判事が日本を擁護した話は有名です。また戦後動物たちが消えてしまった上野動物園に子どもたちのためにガンジー首相がインド象を贈ってくれました。
 それらの中でも案外知られていないインド独立運動家ラス・ビハリ・ボースと新宿中村屋のカリー(カレーでなく彼はカリーと名づけた)の誕生秘話があります。
 ボースは英国の圧政に苦しめられていた祖国を救おうと立ち上がった勇士です。祖国を追われ日本に亡命していた時期、中村屋にかくまわれ、その時に主人にインドカレーを伝授したのが「中村屋カリー」の誕生です。
 今度もし新宿中村屋に行くことがあったら「インドかリー」を注文してみて下さい。
 日本人はもっとインドのことを知るべきでしょう。今回の旅行であらたな見聞ができることが楽しみです。
 今日午前のインド航空成田の出発予定がボーイング787型機の不具合のため当面欠航となり、夕方の全日空便になってしまいました。デリー着は真夜中0時過ぎになります。
 それでは行ってまいります。

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