皮革・ゴムによる接触皮膚炎(かぶれ)

皮革・ゴムによる接触皮膚炎について調べてHPにアップしました。皮革製品によるかぶれは診察していてよく目にするものですし、時計バンドかぶれなど医師に言われなくても判っているようなものですが、ポケット部分のかぶれが皮の財布だったり、皮巻きのハンドルだったりゴルフクラブだったりすると、全く気付いていないこともあります。
またその原因ですが、「クロムなめし」という言葉に代表されるように皮製品にする段階で「なめし」という作業工程を経て腐敗防止や耐水性、耐熱性や滑らかさを付加させているそうですが、このクロムという金属が実は皮製品のアレルギーの一番の原因になっているのです。すなわち金属アレルギーが原因ということです。
それ以外にもホルムアルデヒドが白色皮革なめしに使われていて、かぶれの原因になっています。
また皮革を接着するためのゴム系の接着剤、皮革染料なども原因として重要なようです。皮靴など夏場で蒸れてかぶれる人を時々見かけますが、これなども汗で上記の成分が溶けだしてアレルギー症状をひどくすることが考えられます。
ご参考までに接触源となりうる化学物質を列記しました。なじみのない物質ばかりでしょうが意外と身近に多く使われていてかぶれの原因となるものです。

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