iPadを手にして

最近iPadを買いました。何を今更という感が無きにしも非ずです。
以前から買ってみようかな、とは思っていましたが、直接のきっかけはアメリカの学会で多くの人がiPadを持っていて学会抄録やアナウンスをみたり、はては学会のスライドを手許のIPadで見ながら講演を聴きつつ、メモを取っていたりしていたのがとても便利そうに見えたからでした。
さて、購入してアプリの多さにびっくりしましたが、iBooksの中に「医学生とiPad」という本があり、ダウンロードして読んでみました。
孫子のような若い世代の医学生が書いた本です。アナログ世代の小生がついていけそうにもありません。しかし、iPad初心者にも解りやすく簡潔に書いてある入門指南書でした。
その本を案内書としてKindle版の医学書や辞典をダウンロードし、無料の本までダウンロードしました。
臨床皮膚科の電子版もみられタッチペンでお絵かきもできます。玩具を充てがわれた子供のように興奮しました。
Fitzpatrickの皮膚科教本も購入しました。さすがにRookの教本は買いませんでしたが、Kindle版だと紙の本の約半額です。Evernoteはクラウドで同期できるしなかなか便利で優れ物という感じがしてきました。
何か新たな能力を獲得したかのような気がしてきたものでした。
でも、はたと気づいてみるとiPadを手にしてiTuneで歌謡曲を聴いたり、ネットサーフィンしていたりしています。 却ってじっくり皮膚科の本を読むことがなくなってきました。これでは、スマホを片時も離さずゲームにはまっている若者と大差がないようにも思えてきました。
どんな便利な道具でも使いようで役に立ったり、無駄に道具に振り回されたりするのでしょう。

まだ使い始めたばかりで、よく使い方も分からない状態ですが様々な可能性を秘めたツールだと思いました。適切に使いこなせば大きな武器になるように思われました。
でも出逢ったのがいささか遅すぎたきらいもあります。