疥癬のお話

疥癬の講演がありました。赤穂市民病院の和田康夫先生が講師でした。疥癬は以前ミレニアムにも触れた様に、ヒゼンダニというダニによって人から人に感染する病気です。通常疥癬と、牡蠣殻様に 厚く盛り上がったあか(角質)に大量にダニがいて、非常に感染しやすい角化型疥癬(ノルウェー疥癬)があります。先生はかつて自分の指にダニを感染させて疥癬トンネルの成長を観察したほどのツワモノです。ビデオで虫(0.4mm)の蠢くさまを実際にみせてくれました。また角化型の角質に無数に虫が棲息している様もみせてくれました。手のひらで8万匹、全身ではその数十倍というから恐るべき数です。こういった場合は個室で徹底的に感染を防御しながら治療する必要があります。ただ、通常型の場合は数十匹以下なので、少し触れる程度では感染はほとんどないとのことです。
疥癬のウェブサイトがあり、(http://www.scabies.jp)和田先生の講演内容もみることができ、参考になります。
最近はダーモスコピーで疥癬トンネルの先に虫の頭部が黒くみることができるとのことですが、なかなかコツが要りそうです。
こういったことにも習熟していかなくてはと、思いました。

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