皮膚血管炎に類似した臨床症状を呈しながら、病理組織学的に血管炎を認めない一連の疾患があります。血管炎類似疾患といいます。 その中では大きく、出血性血管病変と閉塞性血管病変に分けられます。 下記のように分類されていますが、…
月: 2019年9月
薬剤によって生じた血管炎を薬剤性血管炎といいます。その頻度はそれ程高くはないものの(全体の3%程度)、皮膚血管炎に占める割合は20~30%ともいわれ、見落とされがちなために実際はもっと多いとする意見もあります。それを念頭…
全身性エリテマトーデス(Systemic lupus erythematodus: SLE)は腎・心・関節・中枢神経など多臓器障害をきたし、若年の女性に好発する原因不明の自己免疫疾患です。皮膚粘膜症状としては頬部の蝶形紅…
先日、下肢静脈瘤治療の講演がありました。 ずっと血管炎のことを書いてきて、静脈瘤は一寸そこからはずれますが、下肢の脈管異常という観点からみれば、むしろこちらの方が、メインです。講演内容の骨子をまとめてみました。 講師は千…
関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis: RA)は関節滑膜炎と骨・軟骨破壊を特徴とする全身性自己免疫疾患ですが、関節以外にもさまざまな臨床症状を伴います。 1951年 SokoloffらはRA患者の筋生検…