化学物質による白斑は従来からフェノール系物質を扱う人にみられ、職業性の白斑としてよく知られていました。 この範疇で最近社会問題にもなったのが、カネボウ化粧品の発売したロドデノールによる白斑です。2013年に明らかになり、…
月: 2016年8月
先日、夏休みをとって、槍ヶ岳に登りました。若い頃登ったきりで数十年ぶりでした。 槍ヶ岳ロッジに泊まってゆっくり登って行ったのにもかかわらず、最後の登りはバテバテでした。ここ数年、足腰、体力の衰えを如実に感じます。腰痛、膝…
メラノサイトに対する自己免疫によって発症します。したがってメラノサイトを有する全身の各器官に炎症を生じ、それぞれ特有の臨床症状を呈します。眼に対してはブドウ膜(脈絡膜、毛様体、虹彩の総称)炎、緑内障など、髄膜炎、内耳障害…
小児の白斑は、先天性のものが鑑別診断で重要ですが、大人になってから生じたものはまず後天性のものとなります。 やはり尋常性白斑が最も多くなりますが、鑑別すべき疾患をあげてみました。 ◆尋常性白斑・・・すでに書いたので省略。…
先天性の白斑・白皮症の中で、限局型に分類されるものにはいくつか特徴のある疾患があります。脱色素性母斑、結節性硬化症に伴う白斑については既にのべました。それ以外はいずれも極まれなものではありますが、似て非なるものもあります…
結節性硬化症(tuberous sclerosis complex: TSC)による白斑は全国特定機能病院の白斑・白皮症患者統計によると全体の7%を占めています。尋常性白斑60%には及びませんが、サットン母斑、感染症原因…