【皮膚筋炎】 皮膚筋炎は、主に近位の骨格筋が対称的に侵される原因不明の炎症性疾患で、特徴的かつ様々な皮膚症状を伴います。遺伝的、体質的なベースの上にウイルス感染、自己免疫、内臓悪性腫瘍、感染アレルギーなどが相俟って発症す…
月: 2015年1月
膠原病を一言で定義することは難しいですが、全身の結合組織を系統的に侵襲し、フィブリノイド変性を生じる疾患群で、それぞれの疾患に特異的な自己抗体が出現することから、自己免疫疾患の要素が強いと考えられています。膠原病では特定…
連休に八ヶ岳に行ってきました。 連休があると、ついどこかの山に、へと思いが至るのは昔からですが、心とうらはらに体は年毎にきつくなり間際までぐずぐずしてやはりやめた、ということが多くなりました。 今回も疲れるし、寒いし、と…
ボー線条(Beau’s line)とは、すべての爪甲のほぼ同じ位置に横走する線条の溝を形成するものです。 1836年JHS Beauはチフスから回復した患者の爪に横走する線条が生じることを報告しました。その後…
【前住職閑話】―2015年1月13日発― 新年は笑いでスタートしたいとの思いがあって、5年ほど前から仏教婦人会の新年懇親会で座興に私の落語を披露しています。 もちろん下手の横好き以前のお粗末さではありますが、案外落語…
形からみて、スプーンネイル(spoon nail, koilonychia)とも呼ばれます。丁度ばち状指と反対の状態です。親指が一番多く、次いで親趾です。ただし生後数年は親趾では正常でもみられる現象です(5%程度)。1~…
ばち状指とは、指趾の末端に限局して、軟部組織の肥大が生じて爪甲の根元の窪みがなくなって、指先が太鼓撥のように膨らんだものをいいます。爪甲の膨らんだ様子が時計皿のように凸面になっているので時計皿爪ともよばれます。 紀元前5…
乾癬は日本では人口の約0.2~0.3%の発症率といわれますから、爪乾癬はそれ程多い病態ではありません。しかしながら、欧米では発症率は一桁上がって、人口の1-2%、ある集団ではもっと高い発症率です。今年WHOでは乾癬を「苦…