一年があっという間に過ぎ去ってしまいました。 光陰矢の如し、です。年々時の過ぎ去っていくスピードが増していく気がします。それだけ老年に差し掛かってきている証拠でしょう。 少年易老学難成 少年老い易く学成り難し 一寸光陰…
月: 2014年12月
【前住職閑話】 この季節、華やかな趣向を凝らしたイルミネーションに人々は誘われて何処も賑やかです。 しかし、冬枯れの自然の光景は何とも言えない深さがあります。 すっかり枯れ葉を落とした丸裸の幹や枝ぶりのたくましさ、寒風に…
爪甲剥離症とは、爪甲が爪床部から離れ、爪先端から根元のほうに向かって進行する状態のことです。爪甲剥離症には狭義の意味合いと、広義の意味合いが含まれています。 狭義とは爪の剥離のみを認め、爪甲には変形がなく、爪甲下の角質増…
鉤彎(こうわん)爪( onychogryphosis ) とは、爪甲が分厚く、硬くなり、鉤型に彎曲したものをいいます。時には山羊の角のように爪甲が後方を向く場合すらあります。 肥厚爪、厚硬爪甲(hypertrophoid…
急性爪囲炎(acute paronychia)は爪囲のわずかな外傷(さか爪、陥入爪、刺し傷など)をきっかけとして、爪囲に発赤と腫脹を生じ、浅在性のものは表面から黄色い膿が透けてみえます。深在性になると爪囲全体が発赤、腫脹…
緑膿菌による爪の感染症によって生じます。 緑膿菌は鞭毛を有するグラム陰性桿菌で、ある種のものは青い色素(pyocyanin)を持ち、またある種のものは水溶性の黄緑色の色素(fluorescein)を持っているので、創部の…
カンジダ症はCandida albicansによる感染症です。皮膚、爪、粘膜、内臓などあらゆる臓器に病変を起こしえます。健康な人でも皮膚、口腔内、膣、糞便から分離される常在菌です。普段は症状は生じませんが、高温、多湿など…
昨日は千葉県皮膚科医会の講演会がありました。「感染経路に基づく白癬治療と爪白癬治療の新しい展開」という演題で、講師は埼玉県済生会川口総合病院皮膚科の加藤卓朗先生でした。 このところ爪の疾患について書いてきましたが、実はこ…