冠(かんむり)松次郎は明治16年東京本郷に生まれ、明治後期から大正、昭和初期にかけて広く日本の山岳を渉猟した。なかんずく黒部を中心とした日本アルプス、秩父などの渓谷を広く歩き、世に知らしめた。 「渓」は、昭和37年刊行…
カテゴリー: 山の本
先日、車の運転をしながら、石丸謙二郎の「山カフェ」という番組を聴いていました。その日はテーマが「山びとの生き方 谷口 けい」でゲストが山岳ライター 大石 明弘氏でした。 谷口 けいのことは、凄い女性クライマーだったが、…
だいぶ前に買ってそのままにしていた山野井泰史の「垂直の記憶」の文庫本を読んでみました。多分壮絶な記録だろうとすくんで読む気にならなかったのかと思います。最近はもう山にも登らなくなって外野席で山を偲ぶばかりとなり、山の怖さ…
唐突なようですが、小生の若かりし頃の山への憧れの中で、多く影響を受け、もう山に登らなくなっても心のどこかに引っかかっている本の一つです。 コロナで散歩する位の運動しかしなくなってなまり切った体でもどこかにうずうずとする青…
ガストン・レビュファ 著 近藤 等 訳 白水社 1955年 ガストン・レビュファ(と近藤 等のコンビ)といえば、ある世代以上の山岳愛好者にとっては、憧れの登山家であり、あるいは実際に親交があったり指導を受けたりした岳人…
アレックス・オノルドを知ったのは三省堂書店をブラブラしていた時に偶然山書コーナーに積んであった本「Alone on the Wall」という本の表紙のオーバーハングに命綱も付けずに取りついていた一人の若者の写真に瞠目させ…
ワルテル・ボナッティは「わが山々へ」の続編ともいえる著書「大いなる山の日々」でマッターホルン北壁冬期単独初登攀・直登ルート開拓という瞠目的な偉業を最後に”アルピニズムよ、さらば”という言葉を残し、垂直の岩と雪の世界に別れ…
20世紀アルピニズムのレジェンドといわれる人の若き日の山行の記録です。 何で、今その読書感想文を、と思うと自分でも全くその理由を書けません。ただ、読む気になってその時間があったからというのも安直すぎるけど、もう10年近く…
風雪のビバーク 松涛 明 久しぶりの山の本の記事です。といっても実は以前同名で当ブログに記事を書いているのですが、ある時ブログがダウンしてしまってこの部分も復元できずに反故になってしまいました。皮膚科の内容は昔のことと…
本書は日本近代登山の師とも呼びならわされるウォルター・ウェストンの若き日の日本アルプスの登山記である。 ウェストンは1861年にイギリスで生まれ、宣教師として1884年に来日した。1894年に帰国したが、これはその時期の…