[光といのち きわみなき世界へ] 先頃はじめて親族の死に出あい、一連の葬儀の進行を見ていた五歳の孫が、翌日母親と交わしたのがこんな会話でした。 孫「おじいちゃんは今どこにいるのかなぁ」 母…
あけましておめでとうございます。 新年のお詣りと初登山を兼ねて高尾山に行ってきました。 お天気も良く、多くの人々が来ていました。 流石に高尾山頂から裏高尾への登山道に入ると人も少なくなってきましたが、賑やかな若者の集団に…
魚鱗癬の皮膚症状に加えて、神経、眼症状や骨病変などの様々な臓器病変を伴ったものを魚鱗癬症候群(症候性魚鱗癬)と呼びます。いずれも極めて稀な疾患です。 (1)Netherton症候群 常染色体潜性(劣性)遺伝で1人/100…
常染色体潜性(劣性)先天性魚鱗癬で、葉状魚鱗癬、先天性魚鱗癬様紅皮症、道化師様魚鱗癬の3種類があります。全身の潮紅と微細白色鱗屑が特徴で、これらは病変の程度や重症度のみの違いのみとの考えもありますが、症状・病因・遺伝とも…
[いつでも他人事で過ごす] 暖冬に油断してか、久しぶりに風邪をひいて喉をやられました。声が出ないというのは本当に困ったもので人とのコミュニケーションが通じない苛立ちを経験しました。 しかし、今年は周囲…
「アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントのインパクト」という題で記事を書いたのが、2021年3月でした。 それからのデュピクセントの皮膚科における重要性、浸透性はまさに快進撃ともいえるような目覚ましさに思われます。 いき…
従来の病名では、水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症(Bullous congenital ichthyosiform erythroderma:BCIE)とよばれていました。 2009年の新分類では、(1)表皮融解性魚鱗癬(ep…
【尋常性魚鱗癬(Ichthyosis vulgaris)】 非症候性魚鱗癬の中で最も頻度が高い型です。罹患率は約250人に1人とされます。 常染色体半顕性(優性)遺伝(autosomal semidominant inh…
遺伝性角化症もなかなか複雑で病名も多く、しかも症例数は少なくcommon diseaseとは言えず、とりつきにくい疾患分野です。近年責任遺伝子も次々に発見されてきて、ますます覚えるのも大変で敬遠してしまう分野になってしま…
前回、乾癬の治療について書きました。治療法は進歩してきているとはいえ、その中でも様々な問題があることも付記しました。今回はそれらのことを踏まえて、乾癬専門医の工夫、治療のノウハウ、tipsについて記してみたいと思います。…